天籟

作品名(ヨミ)てんらい
サイズ73.0×29.5
作家戸田海笛 とだかいてき
制作年1912
公開解説 明治21(1888)年、米子市両三柳に生まれた戸田海笛は、本名久輝(ひさてる)と言い、知る人ぞ知る世界的な彫刻家です。最初、安来市出身の彫刻家米原雲海に師事していましたが、その後岡倉天心に師事し、「海笛」の号を受けました。海笛の郷里が海に近いことから、死しても鳴るとの意味です。この「天籟」の作品は、長く母校であるかも小学校の校長室に大切に保管されていましたので、ご存知の方も多いかと思われます。天女が笙を持ち、うつむき腰をおろしているところです。『山陰鉄道開通記念全国特産博覧会』に出品され、銀賞牌を受けているこの作品は、海笛が恩を受けた人をモデルにし、その人の俳号である「天籟」を作品名にしたということで、慈悲深い海笛の人柄もうかがえます。気品と風格がありながらも見る人の心を和ませてくれる作品です。海笛は、文展(現在の日展)等に入選し活躍しましたが、やはり芸術の都パリに思いを馳せ、渡欧します。パリでは日本画家としても奮起し、パリ現代美術館などに作品が買い上げられています。しかし、志半ばにしてフランスの地で亡くなりました。享年44歳。

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