007598

むき包丁

資料名(ヨミ)ムキボウチョウ
地方名ムキミボウチョウ、カイムキボウチョウ、カイムキホウチョウ
収蔵番号007598
使用地浦安 猫実
公開解説貝をむくための特殊な包丁。浦安では「むき包丁(貝むき包丁)」などと呼ぶが、大田区大森地区では「むき棒」と呼び、地元の鍛冶屋が作っていたとされる。両刃で刃が薄いものは、アサリ、ハマグリ、バカガイ、トリガイ、シオフキ用で、両刃で刃が厚いものはアカガイ、サルボウ用である。カキをむく包丁は先が尖っており、片刃で刃が厚いものである。荒物屋などで市販されていたむき包丁は、一般的にはアサリ用とされる。アサリ用は先にいくほど細くなっている。ハマグリやツブ(シオフキガイ)をむくときも、アサリ用でむく。ハマグリの場合、アサリと同じく丸むきだが、表面の皮の部分(アマカワ)をむかないように気をつける。アマカワを傷つけてしまうと値が安くなってしまうという。この資料はアサリ用。貝むき包丁は、浦安では荒物屋で売っていたが、鍛冶屋に依頼した人もいる。昔は深川包丁と言い、柄に「深川」の印が押してあるものを使ったという。
使用年代昭和

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