012979

前掛け(堀江41 乾海苔問屋 牛山商店)

資料名(ヨミ)マエカケ
地方名マエカケ
収蔵番号012979
使用地堀江
公開解説令和2年5月末に、当代島の牛山海苔店が閉店し、店先に置いていた乾海苔用ガラスケースや海苔箱、前掛けなどの資料を寄贈くださった。
牛山宣利・洋子ご夫妻は、長野県諏訪市出身で、昭和36年に浦安に来て海苔問屋を始めた。最初は、堀江の旧大塚家住宅の近くに土地を借り、川沿いにサッカケ(仮小屋)を出して店を始めた。その後、昭和40年に当代島に移った。この前掛けは、堀江の時代のもの。
この前掛けについて、宣利氏の9歳年下の妹さん(諏訪在住)の話によると、「二十歳ごろ(計算すると昭和35年ごろのことになる)、岡谷の方の染屋でつくり、トランクに入れて諏訪から夜行列車で運んできたもの。母が機織り機を持っていて、機織りのための繭(糸)を染める染屋さんが岡谷の方にあり、そこで作ってもらった。諏訪から夜行電車に乗り、新宿で乗り換えて新小岩まで来て、そこからバスに乗って浦安まで持ってきた。当時は、お年賀として、作業の時に使ってもらえるように生産者にこの前掛けを配った。手拭いも作って、一緒にトランクで運んだ」とのこと。
家印は、「カネタマル」。「金たまる」の意に通じ、商売上縁起が良いということで、店主の牛山宣利氏がつけたものだ、とのこと。
使用年代昭和~平成
キーワード海苔問屋 牛山商店 海苔展示会

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