博物館収蔵 №7026
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ハスボソ
資料名(ヨミ) | ハスボソ |
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地方名 | ハスボソ、ハスホリ、ハスホソ、ボソ、ホソ、ハスネキリ |
収蔵番号 | 007026 |
使用地 | ハス田、浦安 |
公開解説 | ハスを掘るときに使用する道具。ハスを掘るのは手で行うが、ハスの周りが砂地で硬いときなど、ハスボソで砂を取り除きながら作業を進めた。またハスの葉の余分なところなどをホソで切ったりすることも行った。ホソは町の鍛冶屋で作ってもらい、使うたびに手になじんできて使いやすいものになったという。この資料には、「浦猫・ゼンベ次郎」の焼印あり。なお、農業経験者の西脇いね氏は自らの著作でハスづくりに関する詳細な記録を残している。一部を紹介する。 ハスの植え付け 地味の悪い葛西、浦安、行徳あたりは、田んぼにも畑にもならないジクジクした湿地が多く、ハスづくりには適していました。米はちょっとでも土に塩気があるとダメになるけど、ハスの方が少しは強いのです。それに米の三倍位のお金になるのですから、稲から転作する農家が急に増え、昭和三十年代には浦安の農家の六割がハスづくりをしていました。 ハスづくりは、春になると、深さ十五センチくらいに、親芽を上に向けて斜めに種バスを植え付けます。 四月の上旬頃になるとハス田は種の植え付けが始まります。田んぼをきれいに聖地して、よく耕します。化学肥料や当時は人糞なども使って、稲田と違い、相当量の肥やしを入れました。ツンツンと幼芽が出るのは五月半ば。やがて本葉が出るようになると、炎天下のこまめな草取りが大事な仕事になります。 急激に成長してきた捲き葉が緑の葉を広げてどんどん増え、田んぼいっぱいに広がっていきます。蓮の花の蕾があちこちとピンクの花を咲かせます。(「ハスの植え付け」、西脇いね著 平成25年・2013 『浦安のかあちゃん農家』 エリート情報社、より) |
使用年代 | 昭和 |