博物館収蔵 №11428
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おとり(カモ)
資料名(ヨミ) | オトリ |
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地方名 | オトリカモ、デコ、オトリガモ |
収蔵番号 | 011428 |
使用地 | 浦安、干潟 |
公開解説 | 船宿で使用していたオトリ用のカモ。おとりをデコイというが、浦安では「デコ」との呼び名が伝わっている。鉄砲でカモを打つ遊びは、戦前は東京の人(金持ち)が来ていたが、戦後はアメリカ兵が多く来るようになったという。船宿「惣七」では、永代橋あたりに着いた、大型の船に乗っていた兵隊がよく遊びに来たという。おとりは10~20羽ほどつないで浮かべておく。波が出たら本物そのものに見える。おとりに連れて、寄ってきたカモを鉄砲で撃った。おとりは外国の客が置いていったものであり、カモ打ちはだいたい半日、夜中1~2時頃出て、昼には帰ってきた。季節は11月から2月いっぱいで、天気の悪い日の方がよかった。カモウチには、やぐらなどを立てて、おとりで誘って打つ場合と、船を走らせて、飛んでいるカモを打つ「オイブチ」など、いつくかの方法があった。 惣七の爺さん(内田仁助氏)は、外国人を連れていくのに辞書で英語を勉強していて、お金をもらうときには「マネー」とか、風が吹いてきて逃げるとき「ヘイー、バックー」など日本語交じりの英語を使って案内したとのことである。外国人のお客からは「パパ パパ」と呼ばれていた。 |
使用年代 | 昭和 |
キーワード | 船宿 カモ打ち 遊漁 鴨 |