アンドンブネ(ランプ) 収蔵№30076

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ランプ(ボンデン・アンドンブネのランプ)

資料名(ヨミ)ランプ
地方名ランプ
収蔵番号030076
使用地猫実
公開解説ランプは幕末期に輸入された照明具。当時のランプは背が低く、畳の上に置くには不便であったためランプ台が考案された。灯台のように炎がむき出しの照明では、家の中にすきま風が吹き込んでくると、あかりが消えたり、火事の危険があったりした。そこで火の周りを覆う道具が考え出された。とくに竹筒を台にした竹ランプは、日本建築に合うデザインで人気があった。ランプは石油を入れる油つぼ、先に火を灯す芯、芯の周囲に空気を取り入れる口金、芯と口金の上を覆うホヤ、上から覆ってあかりを反射させるかさからなっている。ホヤは煙で汚れやすく、毎日の掃除が欠かせなかった。
 あんどんは、灯台に紙の覆いをつけたのが始まりで、形の違いから江戸で使われた角あんどん、上方で使われた丸あんどん、寝室用の有明あんどんなど様々なものがある。
 このランプは「あんどん」とも呼ばれ、漁、特に刺網用のものと思われる。刺網漁の目印であるアンドンブネ(ランプブネ)、ボンデンにのせるランプ。夜間に行う刺網漁のときに使用する。四方はガラスがあり、中にアルコールランプが置いてある。昼はランプの代わりに、旗のついた板を入れる。漁村文化研究会、寄贈資料。
使用年代昭和
キーワード刺網 小網 刺し網 サシアミ

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