収蔵 №30033-1

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ジャコ網

資料名(ヨミ)ジャコアミ
地方名コハダアミ、タケビコ、タケビコアミ、ボッタラアミ
収蔵番号030033
使用地浦安
公開解説 コハダ(標準和名コノシロの幼魚、浦安ではジャコと呼ぶ)を捕る刺網には、ジャコ網(タケビコ網、コハダ網、ボッタラ網とも呼ぶ)とタケナガ網がある。ジャコ網は丈(網の高さ)が4尺(約1.2m)ぐらいだが、タケダカ網は倍の8尺(約2.4m)以上、中には1丈(約3m)ほどのものもあった。
 ジャコ網は2人で行う場合と、1人でべか舟に乗って行う場合とあったが、タケダカ網は3人で行った。ジャコ網には、土製またはセメント製のボッタラ(丸形のおもり)を付け、タケダカ網には鉛製のものを付けた。
 5月頃は産卵で岸辺に寄ってくるコノシロを捕った。また8月末頃からシンコ(新ジャコとも呼ぶ)、11月からは霜降りジャコを捕った。
 コノシロは出世魚で、小さいものからシンコ(新ジャコ)→コハダ(当歳魚)→ナカズミ(2歳魚)→コノシロとなる。浦安、船橋ではすべてをジャコと呼んでいて、特に生まれたてのシンコをシンジャコ(シンジャコ)と呼ぶこともあった。浦安で刺網を専業で行う漁師は堀江地区が多かったが、コハダ網だけは猫実の漁師が主に行っていたとされる。
 ミアミは綿糸、メカズは鯨尺1尺に18結節。メヅケは上半目、下2目。ミアミは縦方向24目、幅100目の市販網を4分して仕立てたと思われる。漁村文化研究会、寄贈資料。
使用年代昭和
キーワードコハダ コノシロ ジャコ 新ジャゴ タケビコ 刺網 小網 刺し網 サシアミ

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