両国花火三曲

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両国花火三曲

作成年(和暦)明治期
作成者揚斎延一 画
形態大判3枚続
公開解説作者、揚斎延一〔明治5年(1872)~昭和19年(1944)〕は、江戸時代からの浮世絵技術を継いだ最後の浮世絵師の一人と言われる人物で、この作品は、両国川開花火の風情を描いた作品。見物人がひしめく両国橋を背に、船上から打ちあげられる花火を屋形船に乗った美人がゆったりと楽しんでいる。水茶屋(料亭)の灯りからは、当時の賑わいが伝わってくる。描かれた花火は、柳。この作品も、花火が描かれた浮世絵の中では代表的な作品で、上記の貞秀 「東都両国橋夏景色」が、上空から花火の催し全体を描いているのに対し、船上から見える花火を描いた構成になっているので、対として、比較すると非常に当時の様子がよくわかる資料となる。
        
キーワード浮世絵 錦絵 木版画 花火

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