江戸名所百景「堀江・ねこざね」

江戸名所百景「堀江・ねこざね」

作成年(和暦)安政3年
作成年(西暦)1856
作成者歌川広重
出版・発行下谷 魚栄
公開解説「江戸名所百景」は、安政3年(1856)2月から同5年(1858)10月にかけて制作された、歌川広重最晩年の作品。全119枚のシリーズであるが、安政5年9月に広重が死去したため、最後の数枚は2代広重が補筆して完成させた。
「堀江・ねこざね」は、最初に出版されたうちの一枚。下総国である堀江・猫実が、江戸名所として選ばれた理由は定かではない。広重の没後、安政6年(1859)に刊行された絵本『富士見百図』のなかに、似た構図の絵「下總 堀江 猫實」が含まれている。『富士見百図』は、葛飾北斎の『富嶽百景』に対抗して、広重が百図を描き継ぐ予定でいたものだが、急死したため、二十図で終わってしまっている。富士山が美しく見える場所として、広重が浦安の地を認識していたことは確かである。
キーワード江戸時代 安藤広重 浮世絵 錦絵 木版画 

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