船日掛帳

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船日掛帳

作成年月日(和暦)昭和29年
作成年(西暦)1954
作成者・差出人高梨三九郎
形態
資料群名高梨三九郎家文書
文書番号1-18
公開解説船無尽(フナムジン)の集金を記録した帳面と思われる。船無尽とは、造船資金の融通を目的とした相互扶助組織のこと。船をつくるための費用をつくるため、一定のグループをつくり、日掛けで毎日同じ金額を積み立てる。船一艘分の金額まで積み立て額がたまると、くじ引きを行い、当たった人がその資金を使って船を新造することができる。当代島の植草造船では、昭和30年ごろ、当代島の範囲で30軒くらいあったという。猫実の舟大工 宇田川信治氏によると、毎日舟大工が集金のために漁師の家々を回わり、集金したら、帳面に印鑑を押した。帳面は、船大工用と漁師用と2冊あり、両方の帳面に印鑑を押したという。
この高梨三九郎氏から寄贈いただいた帳面では、印鑑は月別に違う人の印鑑になっている。船大工が集金したのではなく、無尽に参加している人が月ごとの交代で、金を集めにまわったのかもしれない。
船無尽については、浦安市文化財調査報告書第6集『浦安のベカ舟』P87を参照のこと。
キーワード舟 船新造 新造おろし 船大工 舟大工 船無尽 フナムジン

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