海苔通
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海苔通
作成年月日(和暦) | 昭和 |
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作成者・差出人 | 東京市日本橋 乾海苔問屋 葛浦商会 |
形態 | 横半冊 |
資料群名 | 郷土資料館旧蔵文書 |
文書番号 | 1-2 |
公開解説 | 漁業者と海苔問屋の間で交わされる乾海苔の出荷通帳だが、なかは未記入。 漁業協同組合による海苔の共販制度ができる前までは、漁業者は直接海苔問屋に乾海苔を買ってもらっていた。毎回その都度支払いが行われる訳ではなかったので、出荷した日にちと乾海苔の枚数をこの帳面に記載しておき、数回分の代金をまとめてもらう慣習になっていた。代金が支払われると、その分の記載のところに「支払済」などのハンコが押される。 昭和一桁生まれの元漁師の話では、「自分の親の世代のやり方になるのでよくはわからないが、こういう帳面のことを親が『海苔帳(のりちょう)』と呼んでいたことを覚えている。戦争が始まると、海苔の出荷も統制されるようになったので、問屋との直接的なやりとりはなくなった。戦後は、漁業協同組合にすべて出荷し、海苔問屋は入札によって海苔を仕入れるようになった(共販)ので、このような帳面は使われなくなった」とのことである。 |