000720 袋の中に入っていたもの

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八十八か所霊場(浦安大師講)用具一式

資料名(ヨミ)ハチジュウハッカショレイジョウ ウラヤスタイシコウ
収蔵番号000720
公開解説肩掛け用の布製ポシェット(手作り)の袋に、ジャラジャラ棒(鈴)・たすき(「新四國浦安大師」・「八十八ケ所靈場」)・手ぬぐい2枚(「新四國浦安」・「八十八ケ所」)が入っている。
「浦安大師講」とは、大正14年(1925)に猫実の大塚次郎吉夫婦が四国遍路をし、帰宅後弘法大師の遺徳を多くの人々と偲び信仰を深めようということで、仲間とともに5人が発起人となって(大塚次郎吉・宇田川伝次郎・宇田川勘五郎・岡本常吉・内田重兵衛)始めた講である。本格的に組織化されたのは昭和2年(1927)で、弘法大師の石像をつくり日蓮宗以外の寺院に安置したという(『浦安町誌』上巻p81参照)。
弘法大師の誕生日にあたる6月15・16日(のちに、6月21・22日になった)には、大師講の世話人は白装束姿で、足袋・モモヒキをはいた姿で大師様(行徳の浅子仏具師に依頼して作成)を背負い、浦安中を巡礼する行事が行われた。信仰する人たちは、この後についてジャラジャラ棒(錫杖)をついたり、鉦を叩いたりしながら声を合わせて「南無大師遍照金剛」と唱え、列をなして歩きまわった。
この資料は、この行事のときに使う用具一式である。
使用年代昭和
キーワード信仰 宗教 講

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