花札想五月
Document Name | no english title |
---|---|
所蔵者 | 宇部市 |
分類別検索 | 平面 |
作者 | 粟津 潔 |
制作年 | |
作品解説 | 木版画 〈花札想〉シリーズの五月にあたる作品。本作のモチーフは、菖蒲である。カス札の絵柄であるが、地と牡丹の茎に銀色を使用することによって、伸びやかな葉と、凛とした佇まいを生み出している。粟津によれば、花札の出発点は「うんすんかるた」だという。そもそも「うんすん」とは、一説には、ポルトガル語に由来するといわれる。こうした点から、江戸時代には西洋的文化を日本的なものに変える土壌があったと粟津は解釈していた。異文化同士のぶつかり合いから新しい文化が生まれると考えていたのだ。イメージとイメージの隙間、つまり、具体的には違った要素が同居する部分を「異種交配」と呼び、「異種交配で文化が生まれる」*と主張したのである。 *粟津潔『デザイン巡遊』現代企画室、1999年、p.222. |
サイズ | 50.4cm×48cm |