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[西洋服飾] ルダンゴト

材質絹(ダマスク)
登録番号23564
解説1808~1812年頃 イギリス
東京家政大学服装史研究室 旧蔵

白の折枝模様の絹ダマスク(紋織物の一種)。「ルダンゴト」は、乗馬用の上着を指す英語の「ライディング・コート」が訛って生まれたフランス語で、英語に逆輸入された語。女性用としてはエンパイア・スタイルの外套(がいとう)として流行した。前あきで、ハイ・ウェストの切替え部分をベルトで留めて着用する。切換え部分の内側にインサイド・ベルトが付いている。5段の膨らみがあるマムルーク袖(エジプト騎兵隊に由来する)。胸の切り替え線にそって花型にアレンジしたタッセルが付けられている。ハイ・ウェストの切り替えからスカートの裾にかけてゆるやかな広がりを見せるシルエット。縫製は手縫い。
1790~1820年代に流行した「エンパイア・スタイル」を象徴する薄い木綿のドレスは、ヨーロッパの冬の寒さには不向きであり、肺炎で多くの女性が命を落としたといわれる。防寒のため、スペンサー(丈の短い長袖の上着)やルダンゴトといった、もとは男性用だったジャケットやコートが女性の間で用いられた。

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