[西洋服飾] スペンサー

計測値(mm)H302 L895 B831
材質絹(サテン)
登録番号20752
解説1810年代 イギリスまたはフランス

黄色の絹サテン。袖山に小さな膨らみのある袖。後ろあき。フック留め。ハンガリア騎兵隊風のボタンとコードワーク(綱状の胸飾り)。縫製は手縫い。
1790~1820年代に流行した「エンパイア・スタイル」を象徴する薄い木綿のドレスは、ヨーロッパの冬の寒さには不向きであり、肺炎で多くの女性が命を落としたといわれる。防寒のため、スペンサー(丈の短い長袖の上着)やルダンゴト(乗馬のライディング・コートをフランス語風に転訛した語)といった、もとは男性用だったジャケットやコートが女性の間で用いられた。

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