東東洋筆 月夜双鹿図

公開資料名月夜双鹿図
解説作者:東東洋
制作年:江戸時代後期
技法:絹本淡彩
員数:一幅
寸法:116.1×49.6
 雌雄二頭の鹿が月夜の草原に佇んでいます。鹿は秋に雄が雌を呼ぶ印象的な鳴き声から、このように多くが秋の景に描かれます。神聖な存在ともされる白鹿は、金泥により月光を受けて金色に輝く枯れ草と相まって、神秘的な雰囲気を醸しています。
 「白鹿園」という別号も持つ東洋は、鹿を得意とした画家でした。その鹿はリアルに描くことよりも、本図のように大きな耳やつぶらな目、丸くどっしりとした体など、やわらかに鹿の特徴を表現することに特に重きが置かれています。
公開備考

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