管井梅関筆 牡丹猫図
公開資料名 | 牡丹猫図 |
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解説 | 作者:菅井梅関 制作年:江戸時代後期 技法:絹本淡彩 員数:一幅 寸法:101.1×32.9 中国で富を象徴する牡丹と、発音が「七十」を示す「耄」と通じることから長寿を象徴する猫は、「富を得て長生きする」おめでたい組み合わせとされます。その影響を受けた日本でも、人気の画題として多く描かれました。 満開でなく蕾のみの牡丹を組み合わせるのは珍しい例です。力強い筆線で表される牡丹の若葉とつぼみや、緊張感みなぎるフサフサとした猫の尾にははじけ出しそうな生命力が漲っているようです。まだ「東齋」と名乗っていた修行時代の梅関の若いエネルギーが、絵からも感じられるようです。一方、丁寧に描かれた猫の顔や、ぐっと力を込めた前足には、実際の猫の雰囲気を描き出そうという繊細な意識が感じられます。画題やこうした丁寧な描写には、当時中国から伝わっていた南蘋派の影響も想定することができるでしょう。 |
公開備考 |