菅井梅関筆 千岳万峰図

公開資料名千岳万峰図
解説作者:菅井梅関
制作年:文政6年(1823)
技法:紙本墨画淡彩
員数:一幅
寸法:139.5×46.8
 空高くから見下ろすような構図で、遠くまで幾重にも連なる山々を描いています。縦長の画面いっぱいに宙に浮かせるように山々の位置を引き上げることで、連なる山々を遠くまで見渡すような構図を実現しています。
 壮年期に当たる「梅館」時代後半、梅関は京都や大阪で活動して南画家として評価を得、頼山陽など当時一流の文化人たちと親交を深めました。本図は長崎から関西に移った翌年、大坂を拠点としていた頃に描かれたものです。後年にいくに従い、徐々に山水図の作例が増えていきますが、本図は晩年の山水図に比べて筆運びが丁寧で、当時熱心に取り組んでいた中国絵画学習の成果が見てとれます。
公開備考

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