江稼圃筆 落木帰鴉図

公開資料名落木帰鴉図
解説作者:江稼圃
制作年:文化2(1805)
技法:紙本墨画
員数:一幅
寸法:125.0×46.0
 葉が落ちきった木々に、夕方、鴉たちが帰ってくる風景は、水墨画の題材として中国で古くから好まれたものです。乾いた筆のかすれた線で木の幹や岩肌を描き、晩秋の夕暮れの、もの寂しい雰囲気を表現しています。
 向かって右上の款記には、明代中期(十五世紀後半頃)に文人画を復興させたとされる画家沈石田の画法で描いたと記されています。また、筆者で清の文人画家である江稼圃(生没年不詳)が初来日した年の翌年、文化二年(1805)に長崎で制作したとあり、稼圃の日本での制作活動を示す作例の一つです。
公開備考

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