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東東洋筆 耕織図屏風

公開資料名耕織図屏風
解説作者:東東洋
制作年:文政12年(1829)
技法:紙本著色
員数:六曲一双
寸法:各155.2×354.8
 向かって右の屏風には米作りのようすが、左の屏風には蚕を育てて繭から糸をつむぐ過程が中国の風俗で描かれます。田を耕す春、稲刈りの秋というように、一つの屏風の中で異なる季節や時間へ、場面が移り変わっていきます。
 耕織図は、もともと中国で皇帝が民の農作と養蚕の苦労を知り、政治をおこなう上での戒めとするために生まれたとされます。しかし東洋の屏風では、農作業の詳しい工程やその労苦よりも、農村のほのぼのとした雰囲気が強調されています。
 落款には「守景筆意」とあり、東洋が高く評価していた江戸時代前期の画家・久隅守景(生没年不詳)の画風に倣って描いたことがわかります。実際に現存する守景の四季耕作図(耕織図)などには、共通する図像が複数みられます。
公開備考

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