菊田伊洲筆 月夜山水図

公開資料名月夜山水図
解説作者:菊田伊州
制作年:江戸時代後期
技法:絹本著色
員数:一幅
寸法:114.5×55.7
 ごつごつとした岩山が浮かび上がる、明るい月夜の情景です。水辺の庵には、読書の途中に月の光、あるいは滝の音に心惹かれたように振り返る男性の姿が描かれています。
 緑や青の絵の具で鮮やかに着彩された山水図は「青緑山水」と呼ばれます。もとは中国絵画に由来しますが、特に同時代には谷文晁が好んで描き、多くの優品を残していることが知られます。本図の山の形状や鮮やかな着彩は、伊洲が谷文晁(1763~1840)らとの交流のなかで影響を受けた成果かもしれません。
公開備考

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