東東洋筆 蓮池図

公開資料名蓮池図
解説作者:東東洋
制作年:江戸時代後期
技法:絹本著色
員数:一幅
寸法:141.1×62.2
 つぼみ、咲きかけ、満開、散り際の花と実が描かれ、時の移ろいと生命の循環があらわされます。蓮は、泥池の中で清らかな花を咲かせる姿が仏の教えと結びつき、仏教絵画によく見られる題材です。また中国では、多くの種を持つ姿から豊作や繁栄を示すおめでたい画題ともされました。
 落款には、中国の五大十国時代の南唐の画家で花鳥画の二大流派の一つの創始者とされる徐煕(?~975)の画風に倣ったと記されています。しかし、この絵の明るい配色や太くやわらかな輪郭線などからは、東洋ならではの個性が強く感じられます。
公開備考

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