シロクマ

作家名フランソワ・ポンポン
作品名シロクマ
作品名(英語) Polar Bear
作品名(原語) Ours blanc
制作年1923~1933年(1923〜1933年製造)
技法・材質白色大理石
サイズ(縦) H ㎝ 24.7
サイズ(横) W ㎝ 45.5
サイズ(奥行き) D ㎝ 11.7
作品解説ポンポンの動物彫刻は、実際に動物を観察して制作されました。そのプロセスは、動物園で動く動物を見ながら粘土を用いて形をとらえ、石膏に移しかえた後、削ったり膨らみをもたせたりしながら形を整えるというものです。ポンポンが追求したのは、動物の動きやシルエットのエッセンスだけを残した、なめらかで洗練された動物彫刻でした。
《シロクマ》は、1918年から試作が始められ、プロポーション、足の位置や太さなどを変更しながら形が整えられます。そして1922年のサロン・ドートンヌで、実物大の石膏作品が発表されると、大きな反響を呼びました。歩く動きの生命感、ヴォリュームの本質をとらえたシルエット、彫刻としての安定感が見事なバランスで共存する、過去に類を見ない動物彫刻だったからです。
人気となった≪シロクマ≫は、多くの注文に応じて様々な素材とサイズで制作されました。1929年には、大型の石彫りによる≪シロクマ≫がフランス国家に買い上げられます(現オルセー美術館蔵)。当館の作品は、オルセー美術館所蔵作と同じ形で、ポンポンあるいは石彫職人の手によって生前に13点制作された大理石作品の一点です。

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