聖三位一体

登録番号B0000261
資料種別実物
所属部門芸術
分類番号B-520
資料名聖三位一体
資料名(よみ)せいさんみいったい
別称ロシア・イコン
数量1
点数1
法量33.0×28.2cm  
材質板 テンペラ
製作年代16世紀
解説三位一体の主題は、神学的には父なる神に子なるイエスと聖霊とが帰一(きいつ:ひとつにまとまること)して、三者が一体であるという思想にもとづく(ヨハネ福音書10章、14章)。この図像表現は、旧約聖書のアブラハム(民族長、高貴な父)を訪れた神の使いに三位一体の神が象徴されているとする。「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」(出エジプト記20章3)という聖句が想起されている。アブラハムがマムレで天幕の入口に座っていると、3人の人が彼に向かって立っていた。彼は、「わが主よ、もし私があなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください」と言い、妻サラとともに食事を整えて饗応した(創世記18章)。この3人に対して「わが主よ」と単数で呼びかけているので、これら3人(三位)が一体であるという神学的解釈がなされ、この図像が成立している。この作品は、アンドレイ・ルブリョーフの「聖三位一体」(15世紀、モスクワ、トレチャコフ美術館)と共通の両面構成であり、「アブラハムの饗応」(14世紀末、アテネ、ベナーキ美術館)も同一の主題で、題名としては後者の方が望ましい。着ているものから、中央に座っている天使が神の子イエス・キリストであると判断することができる。三位一体(正教会では至聖三者ともいう)の教義を暗示するイコンである。

PageTop