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遺跡名カナつづきじょうあと
大分類遺跡
時代鎌倉~室町時代
町名鶴市町
トピックス勇敢な武将筑城氏と念持仏
解説 筑城城跡は,高松の著名な中世武将香西氏に従っていた筑城氏の居城である。江戸時代の軍記物語『南海通記』によれば,「筑城清左衛門尉」と呼ばれる人物がおり,備前国児島加陽城攻めに参加するために瀬戸内海を渡ったり,香西氏の居城「藤尾城」に長宗我部元親が攻め込んだ時の激戦「伊勢馬場合戦」で先方をつとめるなど大いに活躍している。 さて,平成9年夏,弦打公民館建替えに伴い発掘調査が行われた。この調査で,室町時代後半の井戸跡や溝跡が見つかるとともに,十一面観音念持仏や輸入銅銭・磁器が出土し注目を集めた。念持仏や輸入銅銭・磁器は,一般集落ではあまり見られないものであり,井戸跡や溝跡は筑城城と関連する施設のものと推定された。発掘調査が進まないと即断はできないが,付近に残る土地割りや地名から,近くに筑城城が眠っていると考えられている。なお,念持仏が誰のものかはわからないが,日々合戦に明け暮れる武将やその近親者にとって,念持仏が心のなぐさみになっていたかもしれない。

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