令和8年度前期展「遺跡の守り人~どう保護し、繋いできたのか」
| 大分類 | 展示ガイド |
|---|---|
| 解説 | おわりに 遺跡は寡黙な存在です。ただそこに「在る」だけで、歴史を語ることはありません。歴史研究の資料になるためには、発掘調査などの学術的な手続きが必要です。一方で、発掘調査で明らかにした遺跡の「存在」の確からしさは、文書資料の雄弁さとは別の、過去の出来事の確たる証拠になります。守り人たちを突き動かした動機は、遺跡の持つ価値への希望、ひいては歴史への期待という側面が大きかったのではないかと思います。今回の展示を通じて、変わりゆく社会情勢の中で、遺跡の保護に関する社会的合意が次第に形成され、制度が充実してきた過程と、その時々で最大限の努力を払ってきた「守り人」たちの姿を紹介しました。全ての遺跡が守られた訳ではありません。むしろ多くの犠牲があったことを展示の中で繰り返し見てきました。その中でも、遺跡の重要性を確信し、その保護に努めてきた人々が積み重ねた歴史の上に現在があります。 現在の保護制度にも多くの課題があります。また社会情勢の変化はますます速くなっており、制度の歪みは顕在化し始めています。保護の歩みを停滞させず、逆流させないための取組は意識的に行う必要があります。本展が、御覧いただいた皆様と、現在の、そして未来の「守り人」のあるべき姿を考える起点となれば幸いです。 |
| 備考 | 【2026年度前期企画展示】 |
| おすすめ公開 | 1 |
