『文藝春秋』創刊号

大分類雑誌
解説 大正12(1923)年1月、菊池寛は、現在も続く雑誌『文藝春秋』を創刊しました。『文藝春秋』という誌名は、菊池寛が『新潮』で連載していた文芸時評のタイトルからきています。
 菊池寛は創刊の辞において、「私は頼まれて物を云ふことに飽いた。自分で、考へてゐることを、読者や編輯者に気兼なしに、自由な心持で云つて見たい。友人にも私と同感の人々が多いだらう。又、私が知つてゐる若い人達には、物が云ひたくて、ウヅウヅしてゐる人が多い。一には、自分のため、他のため、この小雑誌を出すことにした。」と述べています。芥川龍之介の「侏儒の言葉」は創刊号から毎号誌面を飾り、また、直木三十五の匿名記事や菊池の面白い企画が話題を呼び、非常に安価であったことからも人気の雑誌となりました。

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