名刺(軍用鳩調査委員事務所勤務)
| 分類番号 | 00003012-001 |
|---|---|
| 分類 | 資料 |
| 時代・和暦 | 戦時中 |
| 解説 | 名刺に「勤先 軍用鳩調査委員事務所 自宅 東京市中野区江古田4-1488」とある。寄贈者の父親は、1936(昭和11)年頃、中野の陸軍学校の伝書鳩の係だったらしいが、軍歴には記載がない。 陸軍での履歴によれば、1919(大正8)年徴兵として第十一連隊入営後、翌年ウラジオストク上陸(シベリア出兵)、1922(大正11)年復員、1924(大正13)年教育部付、1937(昭和12)年2月25付「特命を命ず」とあり、翌1938(昭和13)年臨時応召で9月に上海上陸、(1939(昭和14)」年9月23日陸軍砲兵少尉任官)と1940(昭和15)年12月まで山砲兵連隊に属し、1941(昭和16)年3月付で輜重兵第55連隊附、1945(昭和20)年9月18日解職まで長く軍人として勤めた。 ちなみに、戦後、1975(昭和50)年頃まで善通寺に住んでいた当時、鳩を飼っていたことが、子や孫の記憶に残っており、資料提供の際、当人のエピソードとして寄贈者が語られた。 この名刺にある”軍用鳩調査委員事務所”は東京都中野駅の北側にあったそうで、江古田4丁目は更に北に3キロほどのところである。”中野種”という鳩は1日に90キロ飛行し、転々と基地が移動しても帰巣本能を備えていることから非常に優秀な通信手段だったそうである。(参照:中野区歴史民俗資料館だより) |