『高松市街全図(明治28年・大正10年・昭和12年)』の画像

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高松市街全図(明治28年・大正10年・昭和12年)

分類番号00004524-001
分類資料
時代・和暦S06
解説大正及び昭和の高松市街図については北が地図の上になっており、地図記号等含め縮尺や作成に関わる情報表記ナシ。明治のみ高松市についての詳細表記がある。
1)高松市街明細全図:1895(明治28)年(コピーあり)
通常の地図と異なり北が地図の下になっている。
縮尺は「実測比例尺日本陸軍八千分の一」の表記あり。
凡例表「本県庁位置」欄には、高松市内町の県庁から主要(とみなした?)地までの距離が表記されていとる。東京市(412海里ト16判読不明)、京都市、大阪市、兵庫県他、山口県の上関及び馬関(現下関)等。「管内名所距離」欄には、国分(2里29丁)他、琴平、三本松、引田等までの距離を表記。「市内近郷距離」欄には御坊川(19丁20間)、公園(15丁27間)他。なお”公園”とは、栗林村と紫雲山の間にあり”栗林公園”のことである。「高松港より海里」欄には、丸亀・多度津・小豆島の3か所の港までの距離を表記。
■人口戸数町数(1895(明治28)年1月現在)欄には、高松市の本籍寄留:男17,150人、女17,065人、寄留2,684人の合計36,899人。戸籍は7,533。「著名物産」は食塩、製紙、傘、保多織(ぼたおり)、獅子、漆器、平家蟹、棒(?判読不明)砂糖他。
玉藻浦に旧高松城、通りを挟んで香川県庁、お城の西に監獄舎が隣接。海沿いは東浜、西浜共塩田が広がっている。その奥、香東川沿いは陸軍所轄の田畑。「糸ヨリの浜」に面して愛宕社があり、内陸寄りの人家がある辺りが停車位置、西に向かって「鉄道予定線」がまっすぐ通っている。宮脇村の南、紫雲山の山岳地に大きな池「婆が池」がある。

2)高松市街全図:1921(大正10)年
海が北で地図の上になっている。海沿いの塩田はほとんど変わっていないが、内陸側は市街地が広がり、学校もできている。
3)高松市街全図:1937(昭和12)年
海が北で地図の上になっている。海沿いの塩田マークは消え、田畑は市街地化し、鉄道や路面電車の線路が書かれている。

※1891(明治24)年度量衡法公布。1里=36町=3.9273km、1町=60間=109.09m
1海里=1,852m

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