耳・海岸 Ⅱ

番号1183
分野油彩等平面
作家名加納光於 カノウ・ミツオ
作品名カナミミカイガン2
制作年1985年
寸法縦:193.9cm 横:260.6cm
材質油彩・カンヴァス
解説加納光於は油彩画の制作にあたってまず自分で顔料を調合し、絵具を作ることから始める。キャンヴァスの上に調合された絵具をおき、フィルムをかぶせながら上から押していくデカルコマニーの技法で画面は構成されてくるが、絵具が押しつぶされて広がる偶然的な波紋と運動を一瞬のうちに封じ込めようとするものである。宇佐美圭司は「その絵は、インクのしみの延長にある。」と述べているが、「人間の意識をはなれて存在する痕跡の世界」に独自の美を見出したのが加納光於の視覚的オリジナリティーであるといえる。

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