籃胎蒟醤 双色紙箱 潮騒

作品名カナランタイキンマ ソウシキシバコ シオサイ
番号7204
分野漆工芸
制作年1991年
作家名太田儔 オオタ・ヒトシ
材質
寸法縦:52.0cm 横:30.0cm 高さ:7.5cm
解説第四十五回日本伝統工芸展。《茶箱》は、茶道具を入れて持ち運ぶ器である。そのため、中に入るものが破損することがないよう《二重編みの籃胎》としている。外側の網代は漆で固めて堅固にし、内側は編む前の竹ヒゴに漆を塗って編んでいるので、籠の性質を残して弾力のあるクッションの役割を果たしている。編み方は、《連続桝網代編み》で、編み目の美しさを利用して内部を飾っている。モチーフは自宅の庭の素朴な薮椿と目白、それに背景は草花文で、これも庭先の葛の葉と草花である。作者が創案した《布目彫り蒟醤(きんま)》に伝統の丸剣と角剣の線彫りを巧みに組み合わせている。春先に椿が咲く頃、目白は必ずやってきて、黄色い花粉を頭にかぶって花の蜜をす吸う。のどかな《春風》をテーマとしている。

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