貧しき食事

作品名カナマズシキショクジ
番号4001
分野版画(国外)
制作年1904(1913)年
作家名パブロ・ピカソ パブロ・ピカソ
材質エッチング・紙
寸法縦:46.3cm  横:37.7cm 
解説盲目の男とその愛人、貧困の極みにある男と女の愛をテーマとした、ピカソの初期の代表的な版画である。1904年4月パリに移住し、自らも貧しさにあえぎながら、パリのそこここで見かける救いがたいほどの窮伏に喘ぐ人々の姿を描き続けた。
銅板を買うことができず、他人の使い古した亜鉛版を使って制作したこの作品では、青の時の情動を色濃く残しながらも、男の、繊細だが決して弱々しくない指、女性の微笑の中に、絶望を超えた愛情を見ることができる。対象を捕えつくすピカソの力量が絶妙な明暗の効果と相まっていかんなく発揮されている。

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