鹿文金彩花瓶

作品名カナシカモンキンサイカビン
番号8026
分野金属工芸
制作年1936年
作家名北原千鹿 キタハラ・センロク
材質
寸法高さ:22.5cm
解説秋の七草を背景に、鹿と兎(裏面)が飛び跳ねている。鹿のポーズは1920年代のフランスの花瓶にも見られるものだが、千鹿はモダンなモティーフをうまく消化し、すみずみまで神経の行き届いた精緻な鏨の線によって、躍動感がある見事な作品に作り上げている。大正15年には新しい工芸美術をめざした「无型」を、翌昭和2年には同様の趣旨の「工人社」を結成した千鹿は、揺れ動く当時の工芸界における最も卓越した作家のひとりであり、金工はもちろん漆芸を含めた様々な工芸美術に強い影響を与えた。

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