仔馬像
| 作品名カナ | コウマゾウ |
|---|---|
| 番号 | 6094 |
| 分野 | 立体 |
| 制作年 | 1983年 |
| 作家名 | 鈴木治 スズキ・オサム |
| 材質 | 陶土 |
| 寸法 | 縦:80.7cm 横:36.5cm 高さ:14.3cm |
| 解説 | 埴輪の馬を思わせるような素朴でおおらかな造形で,土特有の柔らかい材質感と温かい色調を豊かに備えている作品である。鈴木治は土偶などの古代のプリミティヴな造形のもつ深い精神性と素朴で力強い生命感に魅せられる一方,それを幾何学的規則性という理性的な形で統合しようとしたが,この《仔馬像》もその典型的な作品のひとつである。 鈴木は、1948 年に八木一夫らと前衛陶芸家集団「走泥社」結成に参加し、陶芸に新しい息吹をもたらした。その長いキャリアの中で、陶芸への自らの想いを「泥象」という、動物や自然現象などを着想源とした 独自の作風を確立したのである。鈴木は「馬」の動勢をかたちに昇華させ、土が持つ質感や量塊感とまぐわせて新しい生命を出現させた。抽象というより象徴的なその姿には無駄がなく、安定感と美が宿る。(常設R2-1) |