マザーコンプレックスパラダイス

作品名カナマザーコンプレックスパラダイス
番号6082
分野立体
制作年1980年
作家名工藤哲巳 クドウ・テツミ
材質鳥籠、糸、木、プラスチック他
寸法縦:27.0㎝ 横:30.0㎝ 高さ:18.5㎝
解説工藤哲巳は1957年から60年にかけての初期には「増殖」と「連鎖反応」とを主題とし,紐の結び目などで構成された立体が主であったが,後に分解された人体,眼球,顔,脳といった具体的なものに変化した。また染色された紐を使用した細胞学的な染色体へのイメージの増殖によって,人間体自然,人間体機械といったヨーロッパ的二元論へ問い直している。

かごの中央に鎮座する乳房が、複数の男性器に囲まれていることにギョッとさせられる。
「かごの鳥」とは、自由が拘束された遊女、または「母親への青年が抱く強い愛着・執着」を指すマザー・コンプレックスの状態とも考えらえるが、タイトルに「パラダイス(楽園)」を付け加えられていることから、悲哀以上にユーモア感もある。一方で、「青い鳥」、転じて「幸福」はかごの外で自由を飄々と謳歌し
ている。(常設R2-1)

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