「常盤松」シリーズ

作品名カナトキワマツシリーズ
番号3087
分野版画(国内)
制作年1986年
作家名田名網敬一 タナアミ・ケイイチ
材質シルクスクリーン・紙
寸法縦:103.0cm 横:76.0cm 高さ:10.0cm
解説田名網敬一は好んで金の枝を風になびかせている曲がりくねった常葉松をモチーフにしている,そしてそこには桃を抱いて鶴に乗った寿老人,蓬莱山のごときピラミッド,七色の海,千羽鶴など中国の神仙のイメージや日本の七福神,宝船,松に鶴,波に亀,龍に虎など様々な古来からの大衆的なめでたいイメージが登場し,ポップ的傾向の作品といえる。

田名網は、1 9 8 0 年に中国を旅して以来、アメリカン・ポップからアジアのフォーク・アートに惹かれ、作風を変貌させた。アジア的な楽園世界、神仙イメージ、桃源郷の極彩色は、彼がとりわけ気に入っているモチーフ「金の枝を風にたなびかせている曲がりくねった常磐の松」と組み合わされ、キッチュな輝きを増幅させた。ここには日本的な「松に鶴」「亀に波」なども見られ、過剰で奇妙なお目出度さがある。(常設R2-1)

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