堆朱紅葵饌合

作品名カナツイシュコウキセンゴウ
番号7078
分野漆工芸
制作年1852年
作家名玉楮象谷 タマカジ・ゾウコク
材質
寸法径:14.5cm 高さ:12.8cm
解説象谷が高松藩に納めた作品などを記した「御用留」と呼ばれる文書が残されているが、その追記に見える「紅葵盆」の記事とほぼ同内容の銘文が器底に刻まれている。それによれば、嘉永元年(1848)に京都で見た、おそらくは中国製であろう紅葵の盆に感銘を受け、5年間の苦心の後それに倣って制作したものだという。同一のモティーフによる幾つかの作品の一つであると思われる。漆を塗り重ねて厚い層を作り、レリーフ状の文様を彫り出していく技法を総称して一般に彫漆と呼ぶが、その漆が朱の場合を堆朱、黒なら堆黒という。

PageTop