空間の秘儀(生誕)

番号1155
分野油彩等平面
作家名前田常作 マエダ・ジョウサク
作品名カナクウカンノヒギ(セイタン)
制作年1964年
寸法縦:116.7cm  横:90.9cm 
材質油彩・カンヴァス
解説前田常作の最初のモチーフは原爆であった。原民喜の『夏の花』に傾倒して「夜」のシリーズが出来たが、一方で、古い鏡の裏に彫られている怪獣文にとり付かれたりもした。そして人とも虫ともつかないものを画面にビッシリ描き込んでいた。1962年頃から円環と類似形象を繰り返す図法の中に、顕微鏡で覗かれたような微視的世界に無数の細胞の誕生を思わせるような画面が現れるようになった。その後パリでフランスの批評家にマンダラであると言われ、次第に密教の図像や梵字を導入して、マンダラの世界を構築している。

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