蒟醤文庫

作品名カナキンマブンコ
番号7066
分野漆工芸
制作年明治30頃
作家名玉楮雪堂 タマカジ・セツドウ
材質
寸法縦:19.8cm 横:26.4cm 高さ:12.1cm
解説蒟醤とは、塗漆に文様を線刻し色漆を充填する方法である。タイ、ビルマにその起源をもち、日本では江戸末期に玉楮象谷によって初めて行われた。以後、讃岐では玉楮象谷とその分家の藤川家(文綺堂)を中心として盛んに制作される。「蒟醤文庫」は象谷の三男、玉楮雪堂の作品で、籃胎(竹を網代に組んだ素地)を使って彩色蒟醤を施したものである。明治期、このような「籃胎蒟醤」は高松の特産品として大いに名を馳せ発展した。が、明治も末頃になると徐々に衰え、その復興は磯井如真の登場を待つことになる。

PageTop