ほこりの培養

番号5002
分野写真・映像
作家名マン・レイ マン・レイ
作品名カナホコリノバイヨウ
制作年1920年
寸法縦:24.0cm  横:30.5cm
材質写真
解説デュシャンは1915年<大ガラス>に着手し、18年にブエノスアイレスへ逝くまで取り組むが、20年ニューヨークに戻った時にはガラスの上に2年間分のほこりが積もっていた。マン・レイとデュシャンはカメラのシャッターを開けたまま食事に行き、ロウソクの光だけで長時間露光されたものがこの写真である。増殖したほこりは視覚化された時間であり、<大ガラス>を「ガラスの上の遅延」と呼んだデュシャンの謎めいた言葉ともこだましている。「私は私の幻想を撮影する」と語ったマン・レイの本質がうかがえる。

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