番号1184
分野油彩等平面
作家名桂ゆき カツラ・ユキ
作品名カナハナ
制作年1967年
寸法縦:226.8cm  横:181.5cm 
材質コラージュ、油彩・カンヴァス
解説1935年に桂ゆきは初めてコラージュを発表した。素材を油絵具以外に手当たりしだい、ボロとか新聞紙とか、レースなどを使って作ったが、雨が漏っているような染みなども使ってみた。当時作者はシュルレアリスムを知る以前で、コラージュ(貼り絵)という言葉も知られていなかった。そこに海老原喜之助がフランスから帰国し、桂ゆきの作品の中にコラージュを見出し、個展を勧めた。その後桂ゆきは一貫して鋭い人間観察による独自のユーモラスな風刺をコラージュの技法を用いて追及している。(常設R2-1)

1938(昭和13)年、発起人の一人として「二科九室会」の創設に参加した桂。その3 年前には、コラージュで初個展を開くなど、戦前より女性アーティストの草分け的存在として異彩を放つ。戦後1950 年代後半には欧米、アフリカに滞在した後、画面には撚ったような襞が現れた。本作の主役は、手前のピーナッツに伸びる鼻の持ち主「象」であるが、その表皮に肖像、文字、生き物などを見つけると神妙な心持ちがする。(常設R2-1)

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