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分野立体
制作年2013年
作家名冨井大裕 トミイ・モトヒロ
材質アクリル板、ポリプロピレンバンド
寸法40×40×高60㎝
解説 冨井は画鋲、スーパーボール、鉛筆、ハンマーといった日常的な既製品を用いて立体作品を制作するが、素材の加工は行なわず、置く、重ねる、寄せ集めるといった行為を通して、既製品が本来の使用方法から逸脱した状態を作り出す。
 本作では、厚さ3㎝のアクリル板が22枚積み重ねられており、一番上と一番下を除く20枚の板には、上から、それぞれに赤、青、黄、緑の順で、ポリプロピレンバンド(PPバンド)が巻かれている。PPバンドは通常段ボールの梱包などに使用されるが、ここでは本来とは異なるやり方で使用されているため、見る者に軽い違和感や奇妙な感覚を与える。その一方で、アクリル板に特有の光の屈折効果によって、見る角度によってPPバンドが現れたり消えたりする視覚体験を得ることもでき、錯視的な楽しみ方も可能な作品となっている。

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