作品・5月のためのドローイング
| 作品名カナ | サクヒン5ガツノタメノドローイング |
|---|---|
| 分野 | 水彩・素描 |
| 制作年 | 1984年 |
| 作家名 | 中西夏之 ナカニシ・ナツユキ |
| 材質 | 鉛筆・紙 |
| 寸法 | 各44×52㎝ 6点 |
| 解説 | 中西は1983年から翌年にかけて「作品・5月」連作の制作に取り掛かった。この連作において中西は、彼が80年代以降愛用するようになった長い柄の先端に取り付けられた筆や刷毛を用いて、画面に無数の紫や白のX形や斑点を描きこむスタイルにより、独自の豊潤な絵画世界を作り上げた。本素描連作は、「作品・5月」連作と並行して制作されたもので、中西に特有の軽やかな線の妙を味わうことができると同時に、文字や構図検討の図などがときおり書き込まれたその画面からは、油彩作品の制作に至る画家の思考の過程を伺うこともでき、興味深い作品群といえる。また、高松市美術館には「作品・5月」連作のうちの1点である《作品・5月Ⅵ》(1984年)が収蔵されているが、同作品の関連資料としても貴重な存在といえる。画面に書かれた日付から、1984年6月10日から20日の間に描かれたものであることがわかる。 |