液体
| 分野 | 油彩等平面 |
|---|---|
| 作家名 | 上田薫 ウエダ・カオル |
| 作品名カナ | エキタイ |
| 制作年 | 1991年頃 |
| 寸法 | 縦:181.8cm 横:227.3cm |
| 材質 | 油彩・カンヴァス |
| 解説 | 気泡を含んだ液体が平面に流れこぼれた様子が、写真のようにリアルに150号の大画面に描かれている。単色の背景にゼリーや生卵といった日常的なモティーフを拡大し、リアルに描いた作品で独自の写実表現を確立し、人気を得た上田だが、1991年頃から自然の風景を切り取ってカンヴァス全体に描くようになる。本作は、背景がなくなり画面全体にモティーフが描かれるようになっており、その転換期であったことを感じさせる重要な作品である。《液体》と題された作品は、91年頃に限定的に描かれたものであるため、同じモティーフを繰り返し描く上田の中では、類似作品が少ない。 ちなみに、本作は2023年度当館で開催された個展の調査の際に、今回寄贈予定の《皿の上の炎》とともに見つかったものだが、まくりの状態で発見されたため出品は間に合わなかった。 |