デコレータークラブ —0人もしくは1人以上の観客に向けて

作品名カナデコレータークラブ ゼロニンモシクハヒトリイジョウノカンキャクニムケテ
分野立体
制作年2024年
作家名飯川雄大 イイカワ・タケヒロ
材質バッグ、滑車、ロープ、ウィンチなど
寸法サイズ可変
解説飯川が2007年以降手がけている「デコレータークラブ」シリーズは、デコレータークラブという蟹の生態やその目撃談に着想を得たものである。《0人もしくは1人以上の観客に向けて》は展示空間で鑑賞者が特定の行為をすると、本人には把握できない場所に変化が起こり、その場に居合わせた誰かがその現象を目撃するかもしれないというもの。巨大な壁などを用いた作品を発表していたが、高松市美術館での個展(20年)においてウィンチとロープとバッグを用いた新しいタイプを発表した。飯川はこれまでも、人々が簡単につながれるようになった反面、通じ合うのは容易ではないことを鑑賞体験を通して浮き彫りにしており、本作においても、情報を把握することの限界やもどかしさ、第三者との不確かなつながりなどを生み出すことを試みている。

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