鹿の骨 オニユリ
| 分野 | 油彩等平面 |
|---|---|
| 作家名 | 本田 健 ホンダ・タケシ |
| 作品名カナ | シカノホネ オニユリ |
| 制作年 | 2022年 |
| 寸法 | 縦:53.2㎝ 横:53.2㎝ |
| 材質 | 油彩・カンヴァス |
| 解説 | 本田は1987年に遠野に移住し、野山を歩き回り、モノクロで撮影した風景を拡大して紙にチャコールペンシルで描き写す《山あるき》と題したドローイングの制作を続けてきたが、2005年からは久しぶりに油彩の制作を再開した。その題材は、室内や庭など身近な風景で、野山の散策の折に目にした風景を描くドローイングとは対照的である。また制作スタイルも、冬のアトリエのなかで時間をかけて写真を引き写すドローイングと、暖かな時期に現物と対峙しながら描く油彩とでは全く異なり、両者を交互に続けることは作者にとって「精神的にも物理的にも補完関係にあって心地よい」(『高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.11図録』)という。 本作は、作者が野山を散策する際に数年かけて白骨化するのを見届けてきた鹿の骨を自宅の庭に持ち帰り、そこに咲いているオニユリと共に描いた作品。本田は戸外で油彩を描く際、描く対象の周りにテントを設置し、時間をかけて丹念に描き出す。描いている間にオニユリはつぼみを開花させ、やがてその花は枯れていくが、それぞれの場面の花の様子が1つの画面に描き込まれ、時間の経過が表現されている。 |