俊徳丸の模型(よろぼう少年)

作品名カナシュントクマルノモケイ(ヨロボウショウネン)
分野立体
制作年2014年
作家名中野 裕介/パラモデル ナカノ・ユウスケ/パラモデル
材質石粉粘土、クリスタルガラス、ビーズ、金属、木、その他
寸法高さ:19.5㎝ 幅:13.0㎝ 奥行:13.0㎝
解説中野裕介/パラモデルは、林泰彦とアートユニット「パラモデル」においてプラレールを床や壁一面に展開したインスタレーションなどにより注目を集め、ソロ活動に移行した後は、自身の色彩をより強め、文学・哲学・マンガ・建築・郷土文化・古典芸能など古今の書物を横断し、プラレールによるインスタレーションに加え、青焼き写真や工事用メッシュシートなど多彩な素材を用いて制作を続ける。
2015年、中野は生地・大阪河内地方に伝わる「俊徳丸伝説」を扱った能楽・謡曲版「弱法師」に自身の創作上のテーマとの共通性を見出し、インスタレーションを発表したが、《俊徳丸の模型(よろぼう少年)》《かしこい犬の模型(よろぼう犬)》はこの物語に登場する盲目の主人公とその相棒の犬を立体で表現した作品。また13年、中野は銀座にあるメゾン・エルメスで個展を開催した際、ガラスブロックを組み合わせた同所の建築からブルーノ・タウトによるクリスタル建築を関連づけ、様々に想像を膨らませインスタレーションを発表したが、《巨大な少年の建造計画 [頭部 - 正面図]》《巨大な少年の建造計画 [素敵な]》《巨大な少年の建造計画 [栄光の]》はその再制作したもので、中野が構想した巨大な少年にまつわる空想物語が建築図面のようなスタイルで青写真と工事用養生シートを素材に表現されている。

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