GHQ PORTRAITS
| 番号 | 1942 |
|---|---|
| 分野 | 油彩等平面 |
| 作家名 | ユアサエボシ ユアサ・エボシ |
| 制作年 | 2017 |
| 寸法 | 可変(各26×22cm 150枚) |
| 材質 | 水性塗料・瓦 |
| 解説 | 大学卒業後に就職した金融関係の会社が入社半年後に倒産、その後画家になることを決意し美術学校に入学。34 歳頃から「大正生まれの架空の三流画家であるユアサヱボシ」という設定で絵画制作に取り組み、架空の略歴や綿密な設定の中でシュルレアリスムの影響を受けた作風で表現するユアサエボシ。 本作は、進駐軍として第二次世界大戦後日本に滞在していた米兵らしき人物の似顔絵が、1枚に1人ずつ描かれた瓦150枚で構成されている。米兵が歯を見せて笑う顔、ややうつむいた横顔、少し驚いたような表情等、バラエティ豊かに描かれている。【第二次世界大戦後、生活が苦しくなったユアサが、米兵に似顔絵を描いたところ評判になり、瓦礫の瓦に描いて売った】という架空の設定から制作されている。作者が「大正生まれの架空の三流画家であるユアサヱボシ」として最初に発表した記念碑的本作品は、2017年「第20回岡本太郎現代芸術賞」に入賞した。 また、ユアサの作品には作者からの解説も必ず付けられていて、その設定も含めて作品として成立している。架空の画家に擬態し、事実に基づいたいかにもありそうな設定で固めていくという歴史をコラージュするような手法が興味深い。 |
