©Erina Matsui Courtesy of ANOMALY
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エブリデー審判デイズ
| 番号 | 1941 |
|---|---|
| 分野 | 油彩等平面 |
| 作家名 | 松井えり菜 マツイ・エリナ |
| 作品名カナ | エブリデーシンパンデイズ |
| 制作年 | 2020 |
| 寸法 | 縦:162.5㎝ 横:130.5㎝ |
| 材質 | 油彩・カンヴァス |
| 解説 | 2004年に「GEISAI#6」で金賞を受賞した自画像《エビチリ大好き》はパリ・カルティエ現団美術館に収蔵された。自らの変顔が見知らぬ人にまで受けたことで「面白い顔を描く」と決意し、自画像探求が始まる。それは日記のように日常の出来事から着想を得て構成されていた。転機は11年。大原美術館主催のアーティストインレジデンスARKOに応募し、約1年間東京‐倉敷を往復し、同館が所蔵する珠玉の西洋絵画においても自画像の領域を広げた。 本作は、ミケランジェロ《最後の審判》(1537~41年、システィナ礼拝堂、ヴァチカン)が全面松井の顔の中で展開されている。両の眼は聖人ならぬ現代的な男女が描かれ、イエス・キリストの代わりに赤子が位置している。赤子は右下画面でカレー皿の舟の漕ぎ手としても登場している。結婚し、息子を授かった松井の日常は、松井が言うように「人生はリハ無し本番である」。絵の中にユートピアを創り上げたいという気持ちで制作に向かう松井の壮大な逸品である。 |