HIKARI

番号5045
分野写真・映像
作家名近藤亜樹 コンドウ・アキ
作品名カナヒカリ
制作年2015
寸法33分35秒、ed.10
材質映画(ブルーレイ・ディスク再生)
解説2014年の1年間、近藤は、絵画の延長として、映画制作に専念した。自分の絵が動くところを見たいという初動の望みを、実写映像による画家と恋人の物語と、その恋人のまつ毛や髪の毛を油絵によってコマ撮りしたアニメーションを組み合わせて実現させた。「絵画は死んだ。うふふふ、おかしな言葉よね。」という絵画自身の語りで始まる本作は、近藤が制作過程にある絵画をコマ送りによって「動かす」ことで、絵に魂(アニマ)を吹き込む、あるいは絵画の再生を想起させるもの。彼女自身の東日本大震災の記憶が、映画に強いメッセージ性をもらたしている一方で、厚塗りの絵の具と生き生きとした色彩で描かれる「毛たち」の奇想天外な物語に、可笑しみや愛おしさが募る稀有な作品である。
脚本も近藤が手掛けており、声には根岸吉太郎(映画監督、東北芸術工科大学理事長)や鶴田真由(俳優)等が務めており、実写部分の画家アトリエは、中山ダイスケ(香川県丸亀市出身、美術家、東北芸術工科大学学長)宅で撮影された。

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